誰もが一度は耳にしたことがあるであろう保湿剤の元祖ともいえるワセリンは保湿を目的として使用されることが多いですが、お肌の保護にも役立つことは知っていましたか?まずはワセリンについて詳しく知っていきましょう。
ワセリンは石油由来の油脂成分を利用して作られています。石油?!と思った方もいるかもしれませんが、精製されたワセリンは肌への負担が少ないといわれているため安心してください。
肌には刺激が強すぎるミネラル分はきちんと除去されていますので、安心して使っていただけます。ワセリンは医薬品として用いられているものから化粧品として販売されているものものまでいくつかの種類があり、精製度が高い白色ワセリンと低い黄色ワセリンに分けられます。
赤ちゃんや敏感肌の方々はそのなかでも精製度が高いものを選ぶとより不純物が少なく低刺激なものになっているため、より安心してご使用いただけます。また、顔だけでなく体にまで幅広く利用できるのもワセリンの特徴です。ただし、先ほど説明したようにワセリンにも純度によって種類があるため、自身でご購入された商品の場合は種類と用法を確認することをおススメします。
出典:rakuten.co.jp
ワセリンは肌内部から水分が蒸発しまうのを防ぐ保護膜のように働いて、人間が本来もっている天然保湿因子(NMF)という物質の代わりになってくれます。しかし、ワセリン自体には保湿成分が入っていません。
肌内部の水分を保つ大きな役割を担っているヒアルロン酸やアミノ酸といった物質が不足してしまっている状態の肌にワセリンだけをぬっても肌の乾燥は止められないのが事実です。
そのようなときは、ヒアルロン酸やアミノ酸、またはこれらと同様の働きをする美容成分などを含んだ化粧水やクリームといったアイテムを併用することで保湿効果を最大限に発揮することができ、みずみずしい肌が手に入ります。そのアイテムが肌にとってどういう役割を担うのか、ここをきちんと理解したうえで効果的に使用することがとても大事なのです。
ワセリンの効果的な使い方
1.化粧水とセットで毎日のルーティーンに
肌内部の水分がもともと不足していたり、乾燥肌の人の場合は化粧水や乳液をぬっただけではすぐに乾燥してしまいます。ワセリンを最後に塗ってあげることで、化粧水や乳液の成分が蒸発してしまうのを防いでくれるために、保湿効果はもちろん美肌効果が高まります。いわゆる蓋の役割を、ワセリンがしてくれるんですね。
2.乾燥が気になる部分への使用
ワセリンは、化粧水やローションに比べてしみる成分など、刺激性の成分が少ないためダメージを受けた肌を保護するには最適なのです。
3.口周りの乾燥トラブルへ
唇やその周辺はどうしても皮膚が薄く敏感な場所なので、乾燥によってすぐ赤くなってしまったりヒリヒリしてしまいます。専門薬も薬局なので取り扱われてはきたものの、いざという時に家になかった場合はワセリンで応急処置をしましょう。乾燥や症状がひどい場合はリップクリームだと成分によってはヒリヒリが増したりしてしまいます。ワセリンは余分な成分が入っておらず低刺激なので安心です。
4.マスクによる肌荒れへ
マスクで肌荒れしてしまう原因の1つが、マスクと肌の擦れによるものです。また、マスク内は息がこもり湿度が高くなりますが、マスクを外すと肌の水分が一気に蒸発してしまうため乾燥しやすくなってしまいます。そこで、マスクと擦れやすい頬から下の部分を中心に、鼻の頭、頬骨、顎先、フェイスラインへワセリンをなじませることで肌へのダメージを軽減することができます。
良くならない時は医療機関へ
よくならないとき、症状がひどい場合は医療機関を受診しましょう。また、どれだけワセリンが肌に優しい成分だとしても、ワセリン自体が皮膚に合わない方もいらっしゃいます。そんな状態で使用を続けても、良い効果は望めませんので必ず使用前にはパッチテストを行い、自分の肌は大丈夫かなと確認するようにしましょう。