昔から火傷やけがの傷、肌荒れなどに効果的な良薬として伝わってきた「馬油」(バーユ)ですが、ここ最近はその効果が改めて美容の観点から注目を浴びています。
馬油は名前からもわかるように馬の油からできています。これだけ聞くと敬遠してしまう人もいるかもしれませんが、効能的には大変優れているのです。油というイメージからべたべたしてそうと思われがちですが、実は馬の油はとても溶けやすいんです。
溶けるといってもただ解けるのではなく吸収されやすい・浸透しやすいという性質を持ちます。
そして、人間の皮脂と非常に似ていて、肌との相性は抜群です。塗った後もさらっとしていてほんとに油なの?と疑ってしまうほどです。これだけ浸透率が高いうえに、抗菌作用や抗酸化作用、肌のトラブルとなる炎症を鎮める効果もあります。
また、血行促進作用もあり、肌の新陳代謝が高まり、ターンオーバーも活性化されることから肌の美白効果にも大変効果が見られます。
参照:rakuten.co.jp
馬肉がダイエットにいい!といわれるのも実は油が関係していて、馬の油はほかの牛や豚の油に比べると、人間が摂取した際に貯蓄されるよりすぐにエネルギー変換に使われやすいという性質を持ち、この浸透率が美肌効果にも関係しています。
馬油は、様々な成分を含んでいてそれらが美肌効果をもたらしてくれるタイプではありません。馬油の本質は驚異的な浸透率と保湿効果にあるのです。
この浸透率と保湿効果を実現しているのは、馬油に含まれる人間の肌が本来持っている「セラミド」という保湿成分によく似た性質の成分です。肌に塗るとすぐに角質層まで浸透し、肌内部の水分保湿を補助してくれます。
肌本来の力を最大限に発揮するベースづくりをする環境を作ってくれるのです。なので、肌に水分や美容成分を与えてくれる化粧水や乳液などと組み合わせるとより効果的になります。また、肌の表面にバリアを張ってくれるため、外気による乾燥から守ってくれ、肌トラブルや傷への細菌の感染なども防げます。そして馬油の何よりのポイントは添加物を含まない天然成分によるものなので赤ちゃんから使えます。なので、敏感肌やアトピーの方にも多大な効果を発揮してくれますし、様々な場面で効果的に利用することができます。
馬油の効果的な使い方
①スキンケア
まずは、日々のスキンケアの一つに。
馬油を塗った後に普段の化粧水や乳液などを重ねていきましょう。
②メイク前に
そしてメイク時のベースに。下地の前に塗ることで乾燥から肌を守り続けてくれます。
また、ニキビなどができているときにもそこに化粧品がはいって化膿したり外部からの細菌がはいったりしてしまうリスクを下げてくれるという役割もあります。
フェイスパック
一日の終わりには肌をいたわる馬油パックを。洗顔時に行うときはメイクをオフした状態(朝もするとなおよし)の肌に馬油を塗って5分ほど放置しておきます。
その後軽くふき取って通常通り洗顔をしましょう。もっと効果を高めたいときには、入浴中に同じように行い、放置する時間を10分~15分にのばしましょう。
このように1日のルーティーンの中に組み込んでいければ、もう乾燥や肌トラブルで悩むことはなくなるはずです。
もし、においが気になるようであればアロマを少量混ぜてみたり、香りのいいボディクリームなどに混ぜてみたり…と自分好みにカスタマイズしてみるのもありかもしれません。においを我慢してリラックスできないのはお肌にとって本当にいいとは言えません。リラックスできる状態でお肌をいたわるのが美肌への基本です。
お値段もほかの同じような効果を発揮するスキンケア商品に比べればリーズナブルなので、ぜひ保湿のプロフェッショナル「馬油」を使いこなせるようになってみてください。