いつも気まぐれだけどどこかほっておけない可愛い猫ちゃん。実は膀胱炎にかかりやすいというのはご存じでしょうか?
今回は、猫ちゃんの膀胱炎についてだけでなく対策などもご紹介できればと思います!
膀胱炎になるとどうなるの?
膀胱炎は私たち人間がなっても辛い病気ですよね。猫ちゃんの膀胱炎もつらいもので、症状としては
・血尿
・頻尿
・トイレで痛そうに鳴く
・トイレ以外でおしっこをしてしまう
などが挙げられます。他にも、いつもより元気がなくなり、症状が進むと食欲不振や嘔吐を引き起こします。
例えば、血尿の症状はおしっこが赤くなる場合のほかに、少量混ざった場合はピンク色やオレンジ色となって出てくる場合もあります。ほかにも、膀胱の中で固まった血液がおしっことして出てきて、それによっておしっこの中に赤い点々が混ざっているように見えるケースもあります。
膀胱炎かどうかはトイレの様子でも症状があるかどうか確認ができます。トイレの砂の固まりが褐色の濃い色の時や匂いがやけに強い時は膀胱炎の可能性があります。トイレの砂を白色のものを使用すると異常が発見しやすくなるのでおすすめです。
また、メス猫はオス猫に比べて尿道が短いので、細菌が膀胱に侵入しやすいです。そのため、メス猫の方が膀胱炎になりやすいです。
膀胱炎のサインって何?
「膀胱炎」にはそれを知らせるサインとして猫ちゃんの身体がおしっこトラブルを引き起こしているかもしれません。
こんな症状に見覚えはありませんか?
・何度もトイレに行く
・おしっこの色が気になる
・おしっこを出すまでに時間がかかる
・トイレの時に鳴いている
・アソコをしきりに気にしてる
・粗相が増えた
1つでも当てはまると、膀胱炎などの病気が疑われます。私たち飼い主は、これらの症状を見逃さないように猫ちゃんのトイレ事情を知っておく必要があるのです!
また、これらの症状が見られたらすぐにかかりつけの獣医さんに診てもらい対策を伺うのが良いでしょう。
膀胱炎の原因を知ろう!
膀胱炎の原因として挙げられるのは、主に3つ挙げられます。
・特発性
・結石・尿道閉塞
・細菌感染
このうち特発性が全体の55%と半数以上を占めています。
特発性とは、原因が特定できないものを指していて、最近では猫ちゃんの抱えているストレスからおしっこトラブルに発展するケースが少なくないようです。
また、おしっこトラブルは痛みを伴うもので猫ちゃんにとってとてもつらいものです。そのつらさがストレスを強くして、よりおしっこトラブルが悪化するといった悪循環も見られるので、早急な対策が必要なのです!
治療はどうするの?
はじめに、細菌感染が疑われる場合は、抗生物質を投与するのが一般的です。
次に、結石による場合は、食事で石を溶かしたり、石を取り除く手術などが挙げられます。
そして、原因で一番多い特発性の膀胱炎の場合は、主にストレスが原因のため、これといった治療薬が存在しておらず、ストレスの原因を取り除くことが治療のひとつとなります。
つまり、猫ちゃんの生活環境を見直してあげることがそのまま治療に繋がります。
例えば、トイレが小さい、水飲み場に問題がある、同居している他の動物との不仲などがストレスに繋がっている可能性があります。トイレが小さいことがストレスの原因であれば、大き目のトイレを用意してあげるなど対策をしてあげることで良くなってくれる場合があります。
膀胱炎におすすめの成分
食べ物だと何がある?
クランベリー
おしっこトラブルにはクランベリーに含まれるポリフェノールが猫ちゃんの荒れた内側を穏やかにし、清潔に保ってくれます。
クランベリーに含まれる「キナ酸」には、アルカリ性になりがちなおしっこを酸性に保って、細菌の増殖を抑制するというメカニズムも確認されています。
レンコン
消炎・止血作用だけではなく疲労回復効果があるので、膀胱炎に対して有効な働きをしてくれます。これらの効果が炎症を和らげてくれるので排尿痛に有効です。
あずき
カリウムやサポニンといった成分が、利尿作用をもたらします。レンコンと同じで疲労回復効果があるので、疲れている時になりやすい膀胱炎を予防してくれます。
魚油
魚油(特に青魚)にはオメガ3脂肪酸が含まれ、これは健康油、血液サラサラ油などとも呼ばれています。実際に健康効果が証明されていて摂取することが望まれます。
オメガ3脂肪酸は体内では合成できないので、体外から摂取する必要のある必要脂肪酸です。
また、オメガ3は、抗酸化物質も含んでおり、過酸化による組織損傷を抑制できるとも言われています。
こんな植物も…
ウラジロガシ
ウラジロガシには、結石を作りにくくしたり排出しやすくする作用のほか利尿作用や消炎作用があることが報告されています。そのため、荒れた内側を穏やかにしてくれます。
ウラジロガシには溜まりがちな内側をスッキリにしてくれる力があります。猫ちゃんは元々内側で問題が溜まりやすい体質をしているのですが、ウラジロガシはそのお悩みもスッキリにしてくれます!
大事な再発予防もしましょう!
再発防止には以下が効果的です。
・水分の摂取量を増やす
・適正体重を保つ
・ストレスを減らす
特発性膀胱炎の猫ちゃんは、約半数が1年以内に再発するという報告もあるので、飼い主さんはできる限りの予防をしていきましょう。
水分の摂取量を増やすポイント
・水道水をあたえてOK
・ミネラル分が多いため湧き水やミネラルウォーターは避ける
・水は残っていても新鮮なものに取り換える
・ご飯と水は隣に置かない(ご飯の匂いが水に移るのを嫌う子もいます)
・ウェットフードを利用してみる
適正体重を保つ
・猫ちゃんの体型を知る
・適切な運動ができる環境づくり
・日頃の様子をよく観察する
ストレスを減らす
・トイレを清潔に保つ
・猫ちゃんが排泄物をしっかり隠せるトイレにする
・隠れられる場所を作る
猫ちゃんによってストレスの原因は異なりますので、日頃の行動を注視してあげることが大切になります。なので、もっとご自分の猫ちゃんについて知ることから始めてみませんか?
まとめ
猫ちゃんにとって膀胱炎は放っておくと命の危険がある大変恐ろしい病気です。しかも、普段の生活のストレスから膀胱炎に繋がるのでとっても身近にある病気です。飼い主さんには他人事と思わずにきちんと対策をしていただいて、猫ちゃんの命を守っていただきたいです。